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東洋医学・漢方入門(1) 自分の体質を知る/運命学と東洋医学

      2015/05/21

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体質について

普段から健康に関心をもっている私たちは、よく『体質』という言葉を使ったり聞いたりします。
あらたまって、では、「体質ってナニ?」と尋ねられると、自分ではなんとなくわかっているつもりでも、人にうまく説明ができない人も結構多いのではないでしょうか。
体質のことをいろいろ考えたり考慮するのは、漢方を理解している東洋人特有のことなのかもしれません。

実は、西洋医学の分野では、『体質』というものはほとんど考慮されていないのです。
たとえば、クスリの処方。
小柄で痩せた女性も、メタボリックに太った男の人も、青年から老人まで性別年齢体型に関係なく、大人なら誰でも基本的な投薬の量は同じです。

市販の薬の外箱には、「用法用量を守ってお飲みください」と書いてあるだけで、痩せこけた人はちょっと少なめに、とかアブラギュッシュなお父さんは少し多めに、とか書いてありませんよね。

一方、漢方の世界、東洋医学では、問診をしたり脈を診たりして、その人の体質をよく診ることが基本になります。
それぞれ、顏かたち、体型、個性が違うように、人生いろいろ、体質もいろいろです。

ナントカに効いた!と大げさに宣伝された健康食品(健康成分)がよい例で、ある人にとっては効果があっても、別の人には全く効果がない、ということはよくあることです。
また、いくら食べても太らない人もいれば、水を飲んでもぶくぶく太る人と、身近なところで私たちは『体質』ということをすごく実感しているのではないでしょうか。

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体質を知る事の大切さ

用法用量をよく守るだけの西洋医学のクスリのように『体質』を無視した健康法というのはありえないのではないでしょうか。
自分の体質をよく分かっていないと、食事を食べることも、健康食品を食べることも、健康のために一所懸命努力してやっていることであっても、もし自分の体質に合わないものだったら、身体にいいどころか、害になることさえあるわけです。

その点、東洋人である私たちは、『体質』を考慮することの大切さについて直感的にわかっているところが唯一の救いだと思います。
この体質の診方こそ、これこそが東洋医学漢方の一番大事なところ、根本原理です。
あとは、漢方の考え方、理論をよく理解して実践するだけですね。

運命学と東洋医学

運命学は、宇宙森羅万象、自然万物を陰と陽に分けて考えます。陰陽は固定されたものではなく、季節が移り変わるごとくたえずえず変化しているものです。
陰陽のシンボル=太極図をご覧になれば分かるように、陽中にも少陰が、陰中にも少陽が存在しています。
すなわち自然万物世界は、絶対的な陰とか、絶対的な陽というものは存在せず、すべては相対的関係でなりたっているのです。
このことからもわかるように、陰と陽のバランスが保たれているのが理想の状態であって、陰や陽、どちらかに偏っているのは自然な状態とはいえないのです。
このバランスの偏りをみながら、その人の独自の『運命傾向』のタイプを判断し、大過(たいか=実・じつ)、多すぎるものと、少過(しょうか=虚・きょ)、不足のものとのバランスを調整するのが、運命学の基本的な考え方です。
運命学の帝王とも呼ばれる四柱推命では、生年月日を干支に変換することによって陰陽五行論から先天的な体質を観ることも出来ます。
体質を診るポイントは、【熱と寒】 【燥と湿】 【昇と降】 【実と虚】 です。
『実』は、余分なものが身体にたまっている状態で、『虚』というのは身体に必要なものが不足している状態をいいます。

現在の自分のタイプを調べてみましょう。
該当するものが、3つ以上あればそのタイプ。
2つ以上で、そのタイプの傾向があるといえます。
両方に該当する場合は、該当する数の多い方をタイプとしてみてください。

【熱】暑がり、夏が苦手、冷房が好き、冷たいものが好き、薄着、赤ら顔

【寒】寒がり、冬が苦手、冷房が嫌い、温かいものが好き、厚着、青白い

【燥】かさかさ、ぱさぱさ、顔色が悪い、分泌物が少ない、コロコロ便、貧血

【湿】ぽっちゃり、しっとり、色白、むくみ、汗をかかない、分泌物が多い、天気に左右される

【昇】イライラ、のぼせ、赤ら顔、めまい、高血圧、便秘、落ち着きがない

【降】落ち込みやすい、出不精、立ちくらみ、下痢、内臓下垂

【実】声が大きい、おしゃべり、体力がある、高脂血症、不眠、せっかち

【虚】疲れやすい、おとなしい、風邪を引きやすい、無理がきかない、胃腸病

どうでしたか?
チェックしてみて、殆ど当てはまらなかったという人は、どちらにも偏りがなく、バランスが取れている状態です。
とてもすばらしい!

問題なのは、該当する項目がどちらにもある人です。
【熱と寒】【燥と湿】【昇と降】【実と虚】どちらの症状もあるという方、いらっしゃいませんか?
こういう方が、健康か不健康かを一番判断しずらいタイプなのです。

見た目は健康に見えるのですが、漢方の視点で診ると思いっきり不健康だったりする、見た目では健康か不健康かは判断できない、とても厄介なタイプなのです。

毎日エネルギッシュに仕事しているような人で、何十年も病院に行ったことがないような、見た目健康体質の人で、ある日突然倒れたりするような……このような方は、身体の中に相反する状態が混在しているため、診断も難しく、治療にも時間がかかります。

実は、このような複雑なタイプが現代人には意外と多いものです。
食生活の乱れ、不規則な生活、仕事や人間関係でのストレスなど、不自然でアンバランスな生活習慣が身体機能を弱めているのです。

タイプ別の対処法
自分の体質のタイプがわかりましたら、その偏りをなくすために次のことに気をつけてみましょう。

【熱】からだに熱がこもらせる、辛いもの、アルコール、油っこい物を控える。逆に熱を取る、生野菜や野菜ジュース、青汁はおすすめ。

【寒】からだを冷やす、冷たいものや生ものの取り過ぎに注意。適度な運動で血液を全身にめぐらせる。運動する時間がない人は、お風呂だけはしっかり入る。

【燥】からだを滋養する黒い食品を多く取る。例えば黒ゴマ、黒豆、レーズン、プルーンなど。このタイプは、厳しい菜食は向きません。動物性の食品も適度に必要です。

【湿】水をたくさん飲む健康法は合いません。このタイプは、水分の取り過ぎに注意。一日一度は汗をかくように、運動やストレッチをする。できないときはお風呂に入って汗をしぼり出す。

【昇】気持ちを静めるために、ヨーガや呼吸法を日課にしましょう。気を下げるために、足つぼ、青竹踏みなど、足の刺激も効果的です。

【降】朝の散歩や気功でからだを目覚めさせるのを日課にしましょう。イメージトレーニングもおすすめです。

【実】滞っているエネルギーを発散させるために運動しましょう。運動する時間がないときは、お風呂で汗をかくように。食べ過ぎたときは、プチ断食もおすすめです。

【虚】エネルギーをしっかり補充するために、よく噛んで食べましょう。呼吸法やお腹のマッサージも効果的です。睡眠は特に大事です。しっかり寝て、疲れを次の日に残さないようにしましょう。

五行とは

五行とは、自然界に存在するものを五つのタイプに分けたものです。

その五つのタイプを象徴するエネルギーを、木・火・土・金・水(もく・か・ど・ごん・すい)と呼んでいます。

この五行の中には、肝臓や腎臓などの臓器の働きや、怒りや悲しみなどの感情も分類されています。

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